辺野古ぶるーのブログ

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「海のおまつり」を開催しました!

 2回目の「海のおまつり」が慰霊の日の翌日、 2023年6月24日、ヘリ基地反対協議会海上行動チームの主催で開催されました。天気と海況に恵まれ、10時30分頃に、辺野古、長島の近く(K8護岸の前)の海上でスタートしました。

 はじまりは、不屈の船長、金井さんからの慰霊の鐘とことば。大浦の収容所があったここで、戦争に命を奪われたたくさんの人々を想い、そして、この基地建設工事に命を奪われた沢山の生きものたちを想い、黙祷しました。
 1番目の出演者は、コスタリカ渡航した経験から、愛する沖縄からの平和を願いお話会やうたを歌いながら、三線と共に日本を旅している優稀乃さん。そのうた声が海と宇宙に、そして心に響き渡りました。平和への熱い想いも響き渡ったように感じます。
 2番目は、大浦湾を臨む瀬嵩で生まれ育ち大浦湾を見て育ち、今は大学で平和を研究している和紀さん。生まれた時から感音性難聴で、ある種の音が聞き取れない和紀さんは、手話を愛し、手話に愛されながら生きています。その、手話パフォーマンスそして、辺野古、大浦湾への深い想いを語りました。カラダからココロから溢れだすような手話の表現にとても感動しました。
 3番目の出演は知念良吉さん。コザ市生まれ、日本復帰の頃から唄い始めて日本で、アジアでライブツアーをし、辺野古のゲート前で、また様々な市民運動の現場でもうたい続けている良吉さん。沖縄で生まれ暮らしてきた人生の唄、海の小さな生きものたちを想う心の唄、語りを混えながらのライブでした。心に沁み入りまた力も湧くようなひとときでした。
 4番目出演者は、この日、はじめて辺野古・大浦湾の海にやってきたひなたさん。小学3年生の頃から三線を弾き続けてきたひなたさん。三線は人生の友、辛い時も元気のない時も、三線を弾いて唄うと治ってしまうのだと言います。そんな唄三線を、辺野古大浦湾の海の生き物たちの癒しになるようにと想いを込めて、でも、初めてのことに少し緊張しながら、優しく、美しいうた声を海に、そして私たちの心に響かせてくれました。
 4人の出演者のパフォーマンスの合間に、沖縄から、また全国から辺野古、大浦湾に寄せられた想いのこもった5通の詩やメッセージを朗読させてもらいました。平和への願い、また、大浦湾の深い海の底に生きているウミエラや貝へのメッセージもあり、聞きながらそれぞれに海を巡る心の旅をしたように感じます。そして、辺野古・大浦湾を、沖縄の自然と心を踏み躙る新基地の建設工事を止めるために日々海上で行動している辺野古ぶるーの仲間が、カヌーからメッセージを語り、それにまたとても感動しました。
 うたや手話やことば……愛する、辺野古・大浦湾に伝えたい想いを表現し、それを共有するひとときを過ごす中で、美しいこの海に感謝し、愛し、守っていきたい想いをまた強くしました。
 抗議船5隻、カヌー11艇、計約50名の参加でした。普段は、海上行動チームが臨時制限区域に入ると、海上保安庁警備会社の船、ボートからメガホンで注意や警告が発せられるのですが、おまつり中は無く、共にこの海を愛するおまつりに参加してくれていたように思います。この日、カヌーチームや船長が海保や警備の方からの好意的な感想を聞いたという話も聞きました。
 普段は国策によって、仕事上対立する立場に置かれている海保、警備の方々とも、海から生まれたいち生きもの、そしてひとりの人間として、海に感謝し海を愛するひとときを共有できたのであったら嬉しいです。